私たちが地球の上で生活していく上で、常に照らしていてくれる太陽。
夏には熱く、冬には暖かく・・・。必要不可欠!! しかし女性はいつまでも美しいきれいな肌でいたいもの。日焼けはできる限り避けたい!そんな時によく聞く言葉…紫外線。紫外線から肌を守りましょう!とはどんな意味なのでしょうか?

紫外線とは

紫外線は私たちの体にさまざまな影響を与えます。

良いもの

  • ビタミン D 生合成(ただしあえて日光を浴びなくても日常生活で十分)
  • アトピー性皮膚炎などの光線治療

悪いもの

  • 急性障害:日焼け
  • 慢性障害:シミ、シワ、良性腫瘍

紫外線の種類

私たちが通常紫外線と呼んでいるのは、UVといい大きく3つに分かれます。そのうち、オゾン層を超えて私たちの地上まで届くのは、2つ。UVA(A波)とUVB(B波)です。ではUVAとUVBはどう違うのでしょうか??

UVA

波長が 320 ~ 400nm 波長が長く、地表に届く量は大量。皮膚の奥に入り込む。 生体内の様々な分子に吸収され、その結果生じる活性酸素を解して、細胞の膜脂質や蛋白質、 DNA などに酸化的損傷を与える。

UVB

波長が280~320nm 波長が短く、生物に対する影響も強い。細胞の核内にあるDNAに直接吸収されてDNAを傷つけてしまう。
日焼けを起こす性質UVBはUVAの600~1,000倍強いとされています。

では、日焼けとは…

日焼けとは紫外線により皮膚が赤くなる「サンバーン」と、その後黒くなる「サンタン」を含めて 日焼けといいます。 サンバーンは紫外線による皮膚のやけど、サンタンはその結果起こるメラニンの増加です。

ダイビングでの光線防御のポイント

太陽の下天気のいい日にダイビングをすることは、気分もよく楽しくて有意義のことです。 ただし、無理に肌を小麦色に焼こうと、必要以上の日光浴は避けるといいでしょう。皮膚に到達する紫外線をできるだけ減らすこと。そのためには、以下のこよに気を付けましょう。

  • サングラスをかける:自分の顔に合ったフレームの大きめのUV加工のされているもの
  • 帽子をかぶる:広いつばが全周にある帽子。帽子がない場合には、日傘を使用するのもいいでしょう。
  • 着衣を考える:長袖、長ズボンを着る。色の濃いものを着る(濃い物の方が UV を吸収します)ポリエステル生地を着る(生地そのものがUVを吸収します)
  • 日焼け止めの使用:日焼け止めについては以下で詳しく説明します。

日焼け止めとは

日焼け止めとはサンスクリーン剤といい、主な成分として紫外線吸収剤と散乱剤があり、 単独または組み合わせて用いられます。

  • 紫外線吸収剤:UVBの紫外線をよく吸収します。UVAも吸収しますが、限りがあります。
  • 錯乱剤:酸化チタンや酸化亜鉛が主体でUVAからUVBまで広く遮断します。

日焼け止めの成分がわかったとして、では実際に海に行く時、日常生活で使用する時、 実際にどんな日焼け止めを購入するのがいいのかなぁと思った時に、以下の事を目安にしましょう。

SPF 表示

SPF とは Sun Protection Factor の略で UVB に対する防御効果を示す数値。
UVBの紫外線に当たることにより肌が赤くなる時間を目安に表します。

(例)何も塗らなかった場合、日光に当たり 20 分たつと皮膚が赤くなってしまう人がSPF 30の日焼け止めを使用した場合には、 20分×30=600分:約10 時間たつと皮膚が赤くなってしまうということ。
ただし実際には、 SPF50 以上になるとその性能にあまり差がなくなります。

PA 表示

A とは Protection Grade of UVA の略で UVA を浴びてからのメラニン予防効果を表す+の表示です。+の表示には 3 段階あり+が多いほど効果が高いのです。

  • PA+  :UV 効果がある。
  • PA++ :UV 効果がかなりある。
  • PA+++:UV 効果が非常にある。

いずれも水に入る場合はウォータープルーフ(耐水性)のあるものが好ましいと思います。 上記は規定量を使用した場合ですので、塗る量が規定量より少ない場合には効果は半減してしまいます。
ダイビングは海に入るスポーツ!海水や汗により、サンスクリーン剤がとれてしまうこともありますので、 3時間おきくらいに塗ることをお薦めします。
私自身は1ダイブごとに日に当たる部分は塗りなおしをしています。
効果ありますよ!!また上記は目安としてご参考としていただき、その場、その時の状況により適当な強さのものを 選び塗るといいでしょう。

塗る時のポイント

  • 日に当たる 30 分以上前に塗ることをお薦めします。
  • ダイビングはウエットスーツ、ドライスーツを着用します。スーツに覆われない手の甲、首すじは塗り残しのないように気をつけましょう。
  • 日焼けしやすい鼻、額、ほっぺ、首の後ろ、みみたぶなどは特に念入りに塗るといいでしょう。
  • 日焼けはUVカットするもの!器材や衣類になるだけ付かないようにしましょう。

日に当たった後のアフターケア

日焼けはやけどの一種です。肌への負担もかなりかかっています。日に当たった後には、アフターケアをしっかりやってあげましょう。

  • 日焼け止めを落としましょう : 日焼け止めは落ちにくい成分もあり、普通の洗顔では残ってしまう事も専用のクレンジングで肌に負担のかからない様落としましょう。
  • 保湿をしましょう : 日焼けをしてしまった肌は、ほてり角質の中の保湿成分が不足し乾燥しています。その為に肌がカサカサしてしまいがち・・・。なるべく保湿効果の高い化粧水をたっぷり使用し、乾燥から肌を 守りましょう。ただしあまりにもひどい日焼けの時には、化粧水も肌には刺激になってしまい逆効果! そんな時には何も付けずに冷やしてあげる方が効果的です。そして炎症が治まった後に 保湿してあげるのが望ましいです。
  • 肌に負担のかかる事は避けましょう : お風呂に入る際には、熱いお湯は避け、なるべくぬるま湯にし 肌に刺激を与えないようにしましょう。衣類はなるべく柔らかいものを選び、日焼けした肌と衣類が こすれる事からの肌への負担を減らしましょう。背中など日に焼けてしまった際には、うつぶせ寝などになり布団と肌との床ずれを解消してあげましょう。
  • 体を休めてあげましょう : 日焼けは肌のやけど皮膚が炎症をおこしてしまっています。その為に免疫力も低下してしまっています。自分が思っている以上に体は疲れているものです。十分な睡眠と休息をとりましょう。合わせてビタミンを多く含んだ食品を摂ると効果的です。特にビタミン C は体内では生成できず、口から食品を介して 吸収する為に、果物類、緑黄色野菜などお薦めです。 私は果物類を採るように心がけています。
  • 日焼けしてしまった肌の対処法 : 真っ赤にヒリヒリしてしまった、水泡ができてしまった時には まず 1 番に冷やしましょう。方法は様々ですが…。(1.冷水を浴びる。 2.冷水で濡らしたタオルを肌にそっとあててあげる。 3.アイスノンや氷を袋に入れたものをタオルに包みあてる。)
  • 目の日焼け : 目の日焼けは症状として、目の充血、涙が止まらない、目が乾燥する、異物感がある、チカチカして眩しい、など様々です。そんな時には直接冷水を目に入れることは避け、タオルなどで冷やし、ビタミン B 入りの目薬を点すのも効果的です。上記はいずれも軽度の時の対処法となりますので、症状のひどい時、または治まらない時などは、皮膚科などの専門医に診ていただくことをお薦めします。ひどくならない為にもまずは予防が大事ですね!!